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5.常に問題意識をもつ

 

記: 現在伊藤さんは取締役をなさっているとお聞きしたのですが、取締役だからという重圧は感じることはありますか?

伊藤さん: 特に重圧は感じていないですね。昨年取締役に指名されたのですが、正直言って指名を受けた時から急に気持ちの持ち方が変わったというのではありません。前から同じ責任感でやってきたつもりです。ただ自分たちの会社の経営がおかしくなって、いざとなったときに一番に責任をとらなきゃいけないのは自分たちなのだという意識は常に持つようになりました。でも今は特に、役員だから重圧を感じるということはありません。

記: そうなんですか。ではもし会社で問題が起きて、会社の一大事に直面した場合にどう克服しようとか、自分の中で考えはおありなのですか?

伊藤さん: 私はまだ新米の役員ですので、まだそんなに重責ではないんです。でも今自分の意見を言える立場じゃないとしても、常にもし自分が会社のトップだったらどんな判断をするのかなと考えるように心がけています。これは役員でなくとも同じことが言えます。会社に入り組織の中で仕事をするようになった時に必ず考えなければいけないのは、問題に直面した際に最低限、もし自分がすぐ上の上司の立場だったらこれをどう考えるかなとか、何と言うのかなと想像をすることです。このことを常に実践していると、判断の幅が広がると思うんですよ。上司の立場に立って考えたことが今すぐ具現化できるとか、自分の考えと今の上司の考えが違っていたからと言って反論したり相反するのではありません。考えが一致した時には自分の判断は正しかったのだなと思っていいと思うし、違う判断を上司がしたときは何で上司はそういう考え方をしたのかなと考えていくと、自分を高めていけると思います。

記: それはいつぐらいから思っていたのですか?

伊藤さん: 今の会社に入ってからですね。私は今の会社を創業した父の子供として生まれ育ちました。子供の頃から社長としての父の後ろ姿を見てきたので、会社に入ってからも、もし自分が上の役職だったらどう考えるかということは思っていましたね。特に子供の頃から意識をしていたというわけではありませんが、少なくとも今の会社に入ってからは常に上の役職の立場になって考えるという問題意識はもっていましたね。私の場合は先ほど言ったことに加えて、お客様の視点とオーナーさん方の視点でどうなのかなっていうことを常に考えています。

 
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