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学生記者の感想

▼担当学生記者
松江嘉子(21歳:取材時)

▼取材日
2004/6/24(木)

▼取材時間
10:00~12:00

▼取材地
むさしのみたか市民テレビ局

▼取材の雰囲気
原さんがボランティア活動をなさっている、むさしのみたか市民テレビ局の事務所で取材を行いました。原さんは普段から話すことを仕事にしているせいもあり、質問にも淡々と答えてくださいました。妻であり母であり、働く女性でもある原さんが、子育てや仕事をきちんと独自の視点を持ってこなしているのが、お話の中から伝わってきました。私たち学生の質問にも、とても分かりやすくゆっくりと説明してくださいました。静かな事務所の中で、とても和やかに取材をすることができました。

自分がなぜアナウンサーになりたいと思ったか、という思いと向き合える
担当学生記者: 松江嘉子(21歳:取材時)

原さんは詩の読み聞かせや体の不自由な方への対面朗読など、アナウンサーとしてのしゃべりとはまた違ったしゃべりですが、ご自身が好きで続けている活動がたくさんありました。違ったしゃべり、違った経験をしたからこそ改めて感じる言葉の重みがあると原さんは言います。特に障害者の方への対面朗読では、自分がなぜしゃべりを仕事にしたのか、という今の活動の根本となる思いを再び思い返せるのだそうです。それは、自分の声が誰かのためになっているということを実感できることで、自分自身の気持ちの根本と向き合えるからだと思いました。

今回の取材を通じて、声を使ってできることが身近にこんなにたくさんあったんだ、ということに気づいたと同時に、普段の生活の中ではあまり気にとめなかった地域活動が、自分の本心と向き合う、という大事な役目を果たしているんだな、ということを知ることができました。

今の息抜きは手抜き
同行学生記者: 岡佐與子(20歳:取材時)

ただ省略して楽にするという意味ではなくて、それ以上にピンとくる違う形を模索することで、状況を楽しむということ。 私はこのような意味の取り方をしました。いい意味での適当さという感じでしょうか。

人はきっと誰でも「こうしなきゃ」とか「こうでなくてはいけない」という気持ちにしばしば苛まれたり、縛られることも多いと思います。ですがこの言葉を聞いて、私は改めて自分で自分を変に追い込んでいるところがあるのではないかと再認識しました。 煮詰まってしまってストイックな人より、原さんのようにどんな状況にも自分なりの楽しみを見つけられる人の方が、本人だけでなく周りも心地よくなれるのだなと感じました。 時間がない時でも、上手な手抜きをし、余裕を生み出すことで、自然に答えに向かったりおのずと方向性が見えてきたりするのではないかと思います。今回お会いした原さんは、まさにそれに当てはまるような魅力的で素敵な方でした。

声が楽器
同行学生記者: 建部倫子(20歳:取材時)

音楽療法のお話を原さん自信がお聞きになって以来、声を音ととらえ、1つ1つの言葉としてではなくメロディーとして朗読することを意識するようになったということでした。 そのように”音”としてのしゃべりを意識してからの原さんの朗読は、それまでにも増して重みのある、素敵なものになっていったのだろうと容易に想像ができました。

自分のそれまでの考え方を変えるには、何らかのきっかけがあるもので、原さんが偶然音楽療法のお話を耳にされたのも、日ごろからいろいろなことに目を向け、興味を抱いていたからだと思います。きっかけとは自分で作るものなのかも知れません。 また「人にはその時々に年齢や経験を活かした仕事ができるはずだ」という原さんの言葉もとても印象的でした。原さんの今の朗読も、今だからこそできるものなんだと思いました。 私もそんな風に大人になっていけたら幸せです。

(よい意味での)息抜きが重要
同行学生記者: 小林秀夫(22歳:取材時)

これは原さんが仕事・子育て・ボランティア、どれ1つとっても中途半端ではなく、バランスをとっている要因としておっしゃっていた言葉です。反面、子育てオンリーでいくと、自分でもストレスがたまりひいては子供にも逆効果となってしまうからとも言っていました。 していることは多いのに両立している原さん。その息抜き方法を自分流にアレンジして物凄く密度は濃いけど、充実もした大学生活を自分も送りたいと思いました。

メロディーとしてのしゃべり
同行学生記者: 但田洋平(24歳:取材時)

音楽を聴いて人が元気になったり、心の平安を覚えるように、言の葉の流れがメロディーとしてその場の空気を包み、聴衆の心を打つ。一つの曲を奏でるには「楽器の練習」と「楽曲の理解」が必要であるが、原さんはアナウンサーとして「発声の練習」を長年積まれ、地域活動を通じて「人への理解」を進められたんだと思う。「話す」ということに熱心に取り組んでこられた方だからこそ、行き着いた境地でなないだろうか。

昨今は言葉のブームであると思う。書店では「日本語の乱れ」を憂う書籍が所狭しと並び、各種メディアにおいて専門家が「美しい表現」を残そうと躍起になっている。ただ、美辞麗句をいかに並べ立てるかがうたわれても、言葉をぶつける相手との関係のあり方に触れるものはあまりない。言葉の乱れより、心の乱れの方が深刻なのではないか。 誰かに何かを伝える。それは万人がさまざまな形や目的で日常的に行っている。知人との会話だったり、手紙やEメール、時には美術や料理、そして音楽で気持ちを伝えることもあるだろう。そうしたあらゆる表現の中に、自分自身ほんの少しでいいから原さんのように相手への気遣いを盛り込みたいと思う。そうすればうまい文章でなくても、下手な絵でも、質素な料理でも、誰かの心に響くのではないかと原さんのお話から感じた。

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