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5.起業はフリーマーケット感覚

 

記: それでは現在のお仕事についてお話していただけますか?

児玉さん: 私たちの会社の仕事は主に環境分析の受託です。企業から依頼された環境分析をアメリカの分析会社や国内の分析機関に受託しています。企業が出した廃棄物や排水が土や水にどのような影響を与えているのか、それを分析するのです。私の会社には測定・分析する研究所がないので、クライアントから依頼をうけてそれを分析機関に分析してもらう、その間に私たちがいます。

記: その分析というのは、具体的にはどのように行われるのですか?

児玉さん: 例えばダイオキシンを分析するときにはその毒性を測るのですが、日本では機器分析といって1億円や2億円もする機器を使って分析をするのです。しかし私たちの測定方法は違います。バイオの技術を使って、人間の体に毒性が入ってきたときにどんな反応が出るのかを分析するのです。

記: 機器分析とバイオの分析ではどのように異なるのですか?

児玉さん: 例えば海に貝がいますよね。貝は、生物や人間にとって有毒な砒素(ひそ)を無毒な砒素に変えています。その砒素を日本で主に行われている機器分析によって測定・分析すると、無毒に変えた砒素も同じ「有毒」として計ってしまいます。しかしバイオの技術で測定・分析すると、人間にとっての毒性を測定するので、貝が無毒にした分は除いて有毒な分だけを測定するのです。つまり、「生物や人間にとって」有毒かどうかを知るにはバイオの技術の方がいいんですね。

記: なるほど、分析方法によって結果が異なるというわけですね。では、現在この会社で働いている方は何人くらいいらっしゃるのですか?

児玉さん: 2人だけです。私ともう一人の設立メンバーの女性だけ。もともと2人で始めたことだし、これからも増やすつもりはありません。

記: そうなんですか。では児玉さんは毎日具体的にはどのようなお仕事をしているのですか?

児玉さん: なんでもやります、掃除からお金の計算まで(笑)。分析についての知識や技術については私のパートナーの方が詳しいので、彼女がサービスエンジニアとして技術的な作業を行い、私はマネージングディレクターとして技術的な作業以外のことをやっています。

記: 会社を経営する上で大変なことはありますか?

児玉さん: 楽しいことばかりですね。フリーマーケットをやっているような感じかしら。2人でやっているので気負いもないですしね。小さな会社にもかかわらず、お取引先やお客様がいてくださって、感謝することばかりです。

記: 児玉さんの1日のスケジュールはどのようになっているのですか?

児玉さん: 会社に出社して、電話で注文を受け、分析の手配をしたり、打ち合わせをしたり。友人、知人、親戚もよく訪ねてきますね。これがとっても嬉しいし楽しいです。あとはアフター5!これは前の会社にいた頃は全くなかったけれど、今はとても充実しています。オフィスパーティしたり、知人達とお食事したり…。どちらかというと仕事よりもアフター5の時間の方が忙しいかもしれません(笑)がそれでいいんです。人生を豊かにすることが私の第一の目的なので、仕事を通じて色々な人と出会い、その人たちと新たに関係を築くことは私にとって大きな喜びです。

 
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