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記: 学生時代にしておけばいい事はありますか? 早川さん: 僕は、大学は5年掛かって卒業しているので、教養課程であまりにもふらふらしていて進級出来ませんでした。今にして思うと本当に勉強しておけばよかった。本当に勉強しておいた方がいいですよ。これは実感を持って言えます。無駄に読んだなと思う本が役に立ったりすることがあるのでそれはそれでいいのですけれど、ある思いを持って勉強をしたり本を読むということは集中してやった方がいい。今は私も君らに負けないくらい日々勉強していますよ。 記: 勉強というと? 早川さん: 自分の取材している事も日々勉強なのですね。マスコミの世界で、よく専門性ということを言います。僕は教育がフィールドなのですけれども、教育の専門家ではなくて、教育の取材の専門家です。しかし、マスコミの人間はあるときから勘違いしてしまい、自分がその道のプロだと思ってしまいがちです。だから、教育取材をして教育の事が分かってくると、教育のプロだと思ってきてしまいます。でもプロになっているのは教育の取材のプロであって教育のプロではない。僕はよくマスコミを目指す人たちに話すのだけれど、僕らの世界は大いなるアマチュアリズムを失わないということが大事なのです。つまり、こんな事を聞いたら恥ずかしいとか、バカな質問をしているのではないかと思い始めたら人に何も聞けなくなってしまう。バカと言われてもいい、それに答えられない人がバカなのです。分からない事を放っておく事になってしまうでしょう。自分はプロだから知っていなくてはいけない、それで必死になって勉強すればそれはプロかもしれない。けれども大抵の場合そこで疑問は解消されない訳だから、それだったら疑問を解消するように聞いてしまった方がいいわけです。聞いて、その人が正しい事を言っているとも限らないので、疑問に思えば自分でまた調べればいいだけの話です。だから僕は決してプロになったような顔はしない。そういう意識でいつまでもいたいと思っています。
記: 最後に青少年へのメッセージということで、今若い人たちがいろいろなことで悩んでいると思いますが、何かメッセージがあればお願いします。そして、今の子どもや若者に期待していることはありますか? 早川さん: 期待していますよ。 記: 具体的にどんな風になって欲しいとか、何をして欲しいとかというのはありますか? 早川さん: 具体的ではなく抽象的にしか言えませんが、自分達の時代は自分達で作るという風に考えてくれればいいと思っています。取材していて思うのですけれども、大人は勢い、後から来る世代に対して厳しいですよね。今学力低下問題が盛んに言われているのですけれども、太古の昔から学力が落ちているという事が言われ続けています。確かに低下している部分というのはあるのですけれども、でもその時代時代によってその世代が得意とする事はたくさんあります。今で言えば、情報を早く掴んで瞬時に解釈して、自分達が共有する力がものすごくあります。若い人との話の中で、その人が「チャットで知り合いが出来たのですよ。」と言っていました。僕らの時代はそういう手段は無かったから、人と知り合うというのは会って話をして、その人の頭の中身を聞いて、この人はこういうことを考えているのだということが分かってお付き合いしていました。今は逆に、先に意見の交換があって、それで後から知り合っています。でもその瞬間には、この人はいかなる人か分かった状態から付き合い始めるわけです。そういう事というのは僕らの世代には無かった能力です。それは世代としての持っている大変な力なわけです。その力は上手く使えばいい、もっともっと人と人が知り合う事が出来て、お互い理解し合えばいいという事につながっていくわけです。だから、若者の持つ力は無限大だという気がしています、期待していますよ。 記: 本日は貴重なお話をして頂き、本当にありがとうございました。 |