▼担当学生記者
臼井真希(21歳:取材時)
▼取材日
2002/2/15(金)
▼取材時間
18:00~19:00
▼取材地
都立松沢病院
▼取材の雰囲気
三村さんが現在勤務している病院の一室で取材させていただきました。三村さんはとっても陽気な方でした。写真撮影の時には注射器を持って笑わせてくださったりもして、楽しい時間を過ごさせていただきました。
優しい看護婦さんになりたい
担当学生記者:
臼井真希(21歳:取材時)
三村さんはサバサバしていて、とても話しやすい方でした。よく笑って冗談もおっしゃるので、とても外交的な方なんだろうと思っていたのですが、学生の頃は人と話すことがとても苦手で、教室の隅でめそめそしているような方だったそうです。それがとても意外でした。看護婦という仕事に就きはじめてから人とお話ししたりすることが楽しくなったそうです。
オンリーワンワードに「優しい看護婦になりたい」という言葉を選びました。「優しい」と言うと、とても普通なようですが、この言葉には十年近く看護婦という仕事を経験してきた三村さんのいろんな思いが詰まっています。「一人の患者さんに対して優しい人間になるためには、身体面や精神面などその人に関するいろんな情報を持って、考えながら接していかなければならない。自分が担当している20人くらいの患者さんに関する、いろんな精神的、身体的情報を自分の中で整理し、患者さんのニーズにこたえられるようになってはじめて優しい看護婦さんになれるし、この目標が達成できるようになるには一生かかる」とおっしゃっていました。人を相手にした仕事をする上で「優しい人になる」というのは本当に重要なことなんだなと思いました。「冷たいタオルを渡してあげる」というなにげない行為ひとつにも、三村さんは、「もしかしたら熱いタオルがほしかったのかも」とか「他の人に渡してほしかったのかな?」とか、渡し方など患者さんの反応によっていろいろんなことを考えていらっしゃるんです。簡単におっしゃっていましたが、それを常にやるのはとっても大変なことだと思うんです。誰にでもできることではないな、と思いました。
看護婦になる人というのは、何か衝撃的な出来事があって、「看護婦になりたい」という明確な目標を持って看護学校に通い、夢を手に入れるというイメージがあったのですが、三村さんは「そんなに大きなきっかけは特になかったんだよねー。」とおっしゃっていました。なんとなく看護学校に通いながらだんだん看護婦になりたい、と感じていったそうです。正直、何か劇的な出来事があって看護婦を目指したという話を期待していたのですが逆に三村さんのそんな話に、私はホッとしました。何か大きなきっかけがあって自分のやりたい仕事が見つかるというのが確かに理想だと思います。でも、そういうきっかけに出会える人っていうのは限られてくると思います。多くの人は、そんなに明確な夢っていうのはないのではないかと思うんです。それでも、その中で選んだ仕事を続けていくうちに、それなりにやりがいや喜びを見つけ、その仕事が生きがいになっていくのではないかと思うんです。今、私も明確にコレっていう夢がないけれど焦る必要はないなと思いました。衝撃的なきっかけに出会うことはなく、なんとなく迷いながらであったとしても、色々なことに挑戦しながらがんばっていけば、それなりに自分の道が開けるものかなあ、と思いました。
患者さんに救われる
同行学生記者:
浜屋公紀子(23歳:取材時)
看護婦という仕事は、つねに100%を求められ、誰に誉められることもない。そしてそれが当たり前なのがつらいとおっしゃっていました。でもそんなつらいときも、いつも患者さんに救われるのだそうです。何か嫌なことがあったりしても「あなたがいてくれるから私は頑張れる」と言ってくれたり、患者さんの純粋な心や、お話を聞いて、三村さんもまた頑張ろうと思うのです。患者さんと看護婦さんの信頼関係はとても強いのだと感じました。それだけ、看護婦さんは患者さんのことをいつもいろんな面から見ているし、たくさんの情報をもっていなきゃいけないし、患者さんのことを考えているのです。そして、何かしてあげると、それがすぐにはねかえってくるので、何ひとつやってもやりがいのある仕事だともおっしゃっていました。どんなにつらいことがあっても、やりがいがあって、楽しいものに私も出会いたいと思っています。
何をやりたいかはやってみないとわからない
同行学生記者:
前田あや(18歳:取材時)
取材は病院内の処置室で行われたので、廊下から患者さんや看護婦さんの声などが聞こえてきて、三村さんの職場の雰囲気が良くわかりました。看護婦さんというと、夜勤などもあって体力的にもきつい仕事かと思っていたのですが、休みはしっかりとれるので体はつらくはないということでした。また、患者さんと話をするのが楽しくて、穏やかになれるとおっしゃっていたのが印象的でた。目標は、患者さん一人一人のニーズに合ったやさしさを提供できる優しい看護婦さんになりたいとおっしゃっていました。患者さん一人一人に接し方があるそうで、一人一人のことをきちんと考えてお仕事をしていらっしゃるんだなと思いました。患者さんに拒否されたり、落ち込むことはあるけれど、自分を待っててもらえたり、自分のしたことがすぐに自分へはねかえってくるところなどにやりがいをすごく感じているのが伝わってきました。