インターネットのお仕事人辞典 トップページ > インターネットのお仕事人辞典(R) > ナビゲーター:上原隆さん[人材コンサルタント] > インタビュー
4.人と触れ合う仕事がしたい―大学卒業後レコード会社に入社―

 

記: 大学を卒業後、レコード会社に就職されましたよね。当時、音楽ファンとは言い難かった上原さんがレコード会社を選ばれた理由は?

上原さん: 僕の人生の中で、常日頃追い求めていることは、「人の感情と触れ合う仕事がしたい」ということです。

人の気持ちに一緒に立って、人の可能性を引き出す仕事がしたい。そのためには自分が様々な生き方をしている人に出会う必要があるし、自分自身も多くの経験をしなければいけないと思ってきました。仕事は何であれ、人を応援したり勇気づける仕事がしたかったのです。

大学4年の5月に、新入生歓迎会イベントをやりました。その数ヶ月の渉外活動の中で多くの企業の方々にお世話になり、就職活動の際にお声をかけていただきました。その中で出会ったレコード会社の社長(今でも大切な師匠の1人)からも、お誘いをいただきました。

初めはあまり行く気はなかったのですが(笑)、会社説明会に行って社員の方が受付をやったりビデオを作ったりと、手作りで一体となって仕事をしている会社の雰囲気やビジョンに惹かれて入社することにしました。しかし、周りは大反対でした。その頃は大手(の会社)志向でしたからね。

CDはモノでしかないけれど、その中には多くのメッセージや文化を含んでいます。それを人が聞いて癒されたり、勇気づけられる。「僕らが作る音楽を人に届けて、その人達の思い出に残る音楽がいっぱい作れれば良いな」と、それは人を応援する仕事だし、自分が目指す生き方だなと思って、この会社で思いっきり暴れることを決意しました。就職活動では、本当に多くの先輩方との素晴らしい出会いがありました。今でも恩師として続いている関係がいくつもあります。素晴らしいことですよね。

記: 熱い思いを持ってレコード会社で楽しく働いらしたにも関わらず、2年間で退職されたのはなぜですか?

上原さん: 実は、「ハッ」としたある出来事があり、それが会社を退社するきっかけの1つになりました。

学生と高田馬場の居酒屋で飲んでいた時のことなのですが、周りは学生ばかりですごくうるさい中で有線(放送)がかかっていて、自分の会社のアーティストの曲が流れていることに気づきました。一緒に飲んでいた皆にそれを伝えると、ある学生に「さすがですね。店がうるさいのに、イントロで自分の会社のアーティストの曲が分かるんですね」と言われて。

その時に、「やばい」と思ったんです。 僕らは世の中の人のニーズを捕えて、世の中の人達が求める曲を創って、伝えていかなければならないのに、“僕らは僕ら”の売りたい曲を売ろうとしているのではないか。それがすべて間違っているわけではないけど、世の中を正しいものさしで見られなくなっていて、「自分達の商品はいい、他の商品は悪い」という風に感じている自分に気づいたのです。その時に、「僕はここから離れなければいけない。これを仕事にしたいのなら、一端離れてユーザーに戻らなければいけない。」と思いました。

また、確かにCDは音楽で人を勇気づけられたりする点では素晴らしいし、学生時代の経験から、自分にいろんな事をやれる自信はあるけれども、会社の中でなかなか自分がやりたいようにやれないジレンマやそういう現状でもっと暴れたいという気持ちも、正直なところありました。歌も歌えないし、楽器も弾けないけれど、僕は多くの人達と触れ合う中で、アーティストの思いだけじゃなく、僕そのものが言葉で伝えていけないかなと、悶々としている時にその事件が起こったんです。そして会社に正直に「原点に戻りたい」と言って辞めさせてもらいました。

今思うと、本当にこんなワガママをよく許してもらったなと、しかも暖かく背中を押してもらったなと思います。思いっきり勝手な言い分ですからね。(笑)今、改めて「ありがとうございました。」と言いたい。感謝しています。

 
インタビューの感想
記事を読んだら、感想を送ろう!!(ぜひ、お聞かせください)
学生記者の感想

もっと調べる
上原隆さんの本があるか調べる

他のナビゲーターを探す
フリーワードで探す
全ナビゲーター一覧
もっと詳しく探す

キャリナビ・インタビュー本

購入する
出版への思いを読む

購入する
代表の前書きを読む

キャリナビ・心に響いた
オンリーワン・ワード集

購入する
詳しく見る